生き物(好気性生物)は酸素を利用してエネルギーを作り出しています。しかし危険な副産物である活性酸素もできてしまい、これらが生体のタンパク質、脂質、DNAなどを障害して、さまざまな細胞内器官が障害を受けることになります。老化も活性酸素で促進されるわけです。これらの活性酸素を捕捉して無害化する作用を持つものが抗酸化物質です。ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどは有名な抗酸化物質ですね。
当院の注射用抗酸化物質
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①ニンニク注射・・・持効性ビタミンB1誘導体
ニンニク注射成分であるフルスルチアミンは、体内でビタミンB1に変わりますが、ビタミンB1は細胞内に取り込まれたブドウ糖をエネルギーに変換するために必要な酵素で、抗疲労物質と言われています。フルスルチアミンは長く血中にあり、神経や筋肉に取り込まれやすい性質を持っています。運動、過労、ストレス、アルコール等によってビタミンB1の消耗が増えるので、全身倦怠感、食欲不振、皮膚症状、目の疲れ、神経痛、神経炎、便秘など様々な症状が出てきます。ニンニク注射はこれらの症状に対して即効性があるだけでなく、予防にもなります。新陳代謝を上げることでプラセンタや他のアンチエイジング薬の効力を高めます。
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②グルタチオン・・・肝機能向上・解毒剤として使われている抗酸化物質
グルタチオンの主たる働きは活性酸素除去作用と解毒作用です。医療用としては肝臓の治療薬として使われていますが、全身の細胞の活性酸素除去作用によるアンチエイジングに欠かせない担い手です。皮膚に対しては活性酸素が線維芽細胞の働きを障害し、コラーゲンを分解する酵素を活性化、さらにエラスチンやヒアルロン酸も酸化してしまいますので、しわやたるみの原因となるのですが、グルタチオンの抗酸化作用で真皮内の線維芽細胞の働きは改善し、コラーゲンやエラスチンなどの弾力成分やヒアルロン酸などのうるおい成分が合成されるのです。美肌、美白成分として不可欠な注射製剤です。
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③チオクト酸・・・α-リポ酸として知られている抗酸化物質
肉体疲労時の栄養補給剤、肝機能の向上、内耳性難聴治療に使われている医薬品です。補酵素として働きます。グルタチオン同様活性酸素除去作用と解毒作用があり、ニンニク注射の作用を高めます。特にビタミンCやビタミンEの抗酸化作用と相乗効果を呈して、アンチエイジングに有用です。もちろん美肌、美白成分としても有用です。α-リポ酸としてサプリメントにもなっていますが、糖代謝や中性脂肪のエネルギーへの変換能力の高さからダイエットサプリにもなっているようです。
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④ビタミンC・・・周知の抗酸化物質
ビタミンCは、活性酸素除去作用が強いだけでなく、脂質の活性酸素除去作用に優れたビタミンEの再生機能も併せ持っています。また、コラーゲン合成の補酵素ともなっており、美肌、美白、アンチエイジング全般に必須となっています。最近は高濃度で注射することの有用性が挙げられています。
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⑤混合ビタミン注射・・・ビタミンB1・B6・B12
ビタミンB6はいろいろな作用を持っていますが、脂質代謝にも酵素として働いて、特にセラミド合成に必須のビタミンです。セラミドは細胞間脂質で、表皮の水分保持によるうるおいに貢献しています。ヒアルロン酸は真皮の水分保持でうるおいを保ちますが、表皮のセラミドも欠かせません。
ビタミンB12はDNA合成にかかわる重要な酵素で、細胞の増殖に欠かせません。
更年期治療用アンチエイジング注射自費価格表(当HPに記載の金額はすべて税込です)
プラセンタ真皮内注射 | プラセンタ真皮内更年期ツボ注射 | 筋肉の損傷や神経痛にも |
2A 1,200円 3A 1,800円 |
スタンダード |
プラセンタ2A真皮内注射 ニンニク注射+ビタミンC+抗酸化ペプチド 静注 |
プラセンタの効果が増強します |
プラセンタ2A含めて 3,500円 |
スタンダードプラス |
プラセンタ2A真皮内注射 ニンニク注射+ビタミンC+抗酸化ペプチド+ αリポ酸+マルチビタミン 静注 |
プラセンタの効果がさらに 増強とともに美白プラス |
プラセンタ2A含めて 4,500円 |
自費内服薬価格表
- ①ビタミンE(骨粗しょう症や動脈硬化症の予防、血行を良くして冷え性予防)200㎎カプセル1日3カプセル28日分 1,500円
- ②ビタミンC配合錠200㎎錠 1日3カプセル28日分 1,500円
- ③トランサミン(肝斑治療薬として使われています。抗炎症作用でメラトニン産生を抑制)250㎎錠1日3錠28日分 2,000円
注射頻度が不十分な方で、ご希望の方に上記経口薬を自費にて内服してもらっています。